NO ENTERTAINMENT NO LIFE

東京在住。Snow Manのデビューを機にもう絶対にJrの沼には戻らないぞと決意したジャニヲタの記録

ブルームーン

さて、ゆきんこ的怒涛のジャニ事3日間の2つ目を飾るのがコチラ「ブルームーン」@東京グローブ座

早くえびコン@代々木の件も書きたい。大阪始まるまでに書き終えたいと思ってたのにこの様さ!

作品の内容に触れる記述がありますのでたたみまーす。

ストーリーはこんな感じ。

向坂ユタカ(横山裕)は実家の寺を仕方なしに継ぐ事が決まっていて、
恋人の蒲谷ルミ(マイコ)がいるが、長く付き合い過ぎたせいかそれ以上の進展はない。
そんな煮え切らない二人をユタカの父親の向坂オサム(山崎一)は、イライラしながらも見守っている。
檀家で写真館を営む石渡はま子(加賀まりこ)が法事の相談をしに来たある日、燕尾服を着た謎の男が寺の二階から現れて……。
http://www.bluemoon-stage.jp/より引用

まず最初に思うのが、「あれ?横山くん坊主?」そうなんですよ。坊主で登場なんですよ。「拝啓、父上様」の時ぐらいの。でも公演中に出演してたMステでは髪の毛あったし、坊主がカツラなのか、髪あるのがカツラなのか…(と自分で書いててもわからなくなる)あと近くで見ると横山くん結構ガタイいいのねぇ、という。私が横山くんを生で見るのってよくよく考えてみると2年前のJUKEBOXツアー以来。そこから横山くんはボクシングジムに通いだしたりしたというのもあると思いますが、遠くで見るとそんなに感じないけど、今回のようなグローブ座くらいの近さでみると身長も結構大きいんだなぁとか改めて思いました。

さて、肝心の中身ですが。
ユタカとルミちゃんの「長年付き合ってるせいでなんとなくマンネリムード。結婚の2文字がお互いちらついてはいるけど長いこと付き合っちゃってるせいで言葉に出すのもどうなのかなーとお互い思ってしまってる」空気感がすごくリアルでした。あ、私にはそういう空気感味わう相手もいないですけど。ケッ。そんな中に起きるルミちゃんの浮気疑惑。そんな浮気疑惑から発展して『自分の人生なんてもう決められていてなんの面白味もないけど、ルミちゃんは自分が目指していた舞台に関する仕事に就いていつも忙しそう=充実してて、その上舞台関係のダンサーと浮気してるんじゃないか?となるとそりゃ面白味のない人生送ってる自分より夢追ってるダンサーの方がルミちゃんにお似合いだし自分より魅力的だろうあぁそうだろうよ。そうだよルミはこんな明るい未来もない自分といるより、夢にあふれたあのダンサーと一緒の方がお似合いなんじゃないか?ルミだってそれを望んでるんじゃないか?』と完全自己否定モードのユタカ。そんなユタカにイラつくルミちゃん。ユタカくんの気持ちもすごい分かるけど、自分の彼氏にそんなこと言われちゃってイラつくルミちゃんの気持ちも分かる。どっちの気持ちも分かるけど、ユタカもうそんな自分の人生否定するようなこと言うと女は幻滅しちゃうんだよ~早く気付いてよ~とモヤモヤ。
それと同時に語られるはま子さんのお母さんの話。はま子さんのお父さんは昔スターでそんなスターが家業の写真屋を継いでる自分なんかと結婚して、戦争に行って南方でもらってきた病気で死んでしまったなんて、本当は自分なんかと結婚しないほうがお父さんは幸せだったんじゃないか?と思いながら死んでいったというはま子さんのお母さん。はま子さんは小さいときにお父さんは死んでしまったから記憶がほとんどないから一度でいいから会って本当の気持ちを聞きたかったなぁと思っています。

そんな中に起きるタイムスリップ騒動。そのタイムスリップではま子さんのお父さん=トニー河村が現代に、ユタカがトニーさんが生きていた時代にタイムスリップしてそれぞれ現代でトニーさんとルミちゃん、昔の方でユタカと光恵さん(はま子さんのお母さん)とケイト(トニーのことが好きな共演女優)と出会ってひと悶着あります。ざっくり言うとトニーさんとルミちゃん、光恵さんとユタカの立ち位置がリンクするわけです。トニーさんとルミちゃんはちょっと違う気もするけど、光恵さんとユタカについてはユタカが光恵さんを励ましていう言葉がそのまま自分に返ってくるみたいなことになるわけです。
大変私事で恐縮ですが、自分はルミちゃん側かユタカ側かというと断然ユタカ側の人間でして。他人の芝生はものすごく青く見えてしまうし、相手に言わなきゃ伝わらないじゃん!ということなのに結構自分の中で考えて考えてマイナス方向に進んで行って結果ふてくされたりして。私なんかと一緒にいたって楽しくないんじゃないか?私よりきっと趣味や考え方が合う人がいるし、そっちの人と仲良くした方がきっと相手は私といるより楽しいに違いない。だから私は黙って身を引こう。みたいなことを異性同性限らずやりがちです。ブルームーンで言うと光恵さんがそうで「大スターのトニーさんは私に好意を抱いてくれてるみたいだけど、そのトニーさんを共演者のケイトさんも好きみたいで。私のような平凡な女より夢と自信に満ち溢れたケイトさんとトニーさんは一緒にした方が幸せに違いないから私はこのまま黙って身を引こう。そもそも住む世界が違ったんだわ」みたいなことを言った時にすごい共感しました。でもわかってるんですよ、ダメだって。その気持ちをユタカくんが代弁してくれるけど、ユタカくんも実はそっち側の人間だから自分の言葉にハッとするんですよね。
そんなところにはま子さんが現代から来てお父さん=トニーさんと再会して。このシーンが泣けて泣けてしょうがなかったです。トニーさんはなんかまた現代から来たなくらいなんですが、はま子さんにはこれがお父さんだってわかってて、でも決してその事実は伝えずに「撮影を見学してもよろしいでしょうか?」と言って現代に戻らなくてはいけない時間ギリギリまでお父さんと一緒の時間を過ごすのです。

結局トニーさんは光恵さんが好きでケイトさんに対しては仕事上でのパートナー以上の気持ちはなくて、でも光恵さんがこっそり撮影したトニーさんの写真をきっかけにトニーさんはケイトさんとアメリカに行くことを決めます。でも決してケイトさんをとったわけではなく、光恵さんにいつでもカッコイイ姿を見せられるよう、ステップを進めるためにアメリカに行きます。
と、実は元々のはま子さんの話だとトニーさんはアメリカに行っていなかったのですが、ここだけユタカとルミは歴史を動かしてしまったのです。でも現代に戻ってもはま子さんはいる*1。トニーさんはアメリカには行ったけど、日本に戻って光恵さんと結婚。アメリカに行ったこと以外は全く歴史は変わらなかったということです。
一方ユタカくんとルミちゃんですが、こちらは過去に行った時にケンカ。「もう私たち一緒にいてもしょうがないね!」と言って距離を置くことになります。が、おせっかいのユタカ父とはま子さんの計らいで話をするハメになり、そこでお互い正直に気持ちを打ち明けて、ユタカが(ルミに促されてww)プロポーズ、めでたしめでたしというエンディングです。

終演後、私の頭にふと浮かんだ曲が「ブルームーン」。ではなくてSMAPの「しようよ」でした。

目を見ればわかるなんて ちゃんと言わなきゃわからない
君がいなけりゃ淋しい
正直にどんなことでもかまわない 話をしようよ

僕はただ君のことやっぱり好きで好きで
君はどうなんだろう
もし僕と同じなら今から二人もっと 話をしようよ

なかなかこの舞台にピッタリの歌だな、そうだよもうこの舞台「ブルームーン」じゃなくて「しようよ」にしちゃえよ!と思ったとか思わないとか*2
基本コメディなんだけど、個人的にはいろいろ考えさせられることがあり、はま子さん、光恵さん、トニーさんの件ではちょっと感動したり、最終的にはみんなが幸せになれるステキな作品だったと思っています。横山くんを舞台でお目に掛かれるのは、また10年後くらいですかね!(笑)もうその時私ファンでいるかわからないけど!

*1:もしアメリカに行ってケイトさんとトニーさんが一緒になっていたらはま子さんは生まれてこないから現代に戻った時はま子さんは存在しない世界になってる

*2:まぁいろいろな内部事情から絶対ムリだろ知ってる